医療情報技師のWebサイトの統計を見ると働きながら資格取得を目指す方が大半と思われます。
http://www.jami.jp/jadite/new/first/toukei-f.html
まとまった時間が取りにくい社会人は計画的に根気よく学習を積み重ねるしか方法がありません。しかし経験があるから勉強が不要な分野もあります。管理人の経験を元にした学習方法を紹介します。
学習期間
巷では情報処理系資格のITパスポートの学習時間が100時間程度といわれいるようです。これを元に計算してみましょう。
医療情報技師は3科目の合格が必要。初めての受検ならすべての科目の受検となります。
- 1科目100時間×3科目=300時間
- 1ヶ月の学習時間=21日×1時間(平日)+9日×3時間(休日)=48時間
- 300時間÷48時間=6.25ヶ月
毎年8月に試験があることから逆算すると2月初旬にはスタートする必要があるでしょう。
但し現在就かれている仕事を活かして効率よく進めることができます。
医療従事者なら「医学・医療」、情報処理系職種なら「情報処理技術系」、電子カルテなどの構築・運用の職種なら「医用情報システム系」の学習時間が短縮できますね。
勉強方法
おすすめテキストはこちらのページで紹介しています。
インプット30% アウトプット70%
医療情報技師に限らず資格試験の勉強はアウトプットとインプットのバランスが重要です。アウトプット70%、インプット30%を基準に学習計画を立てましょう。
インプット
「医療情報サブノート」を使います。わからない内容は気にせず読み飛ばします。理解よりスピード重視です。向き不向きはありますが20時間で1回読むより10時間で2回読むほうが効果的です。
アウトプット
インプットは程々にして過去問演習に入ります。問題は何度も使うため必ずコピーして使用しましょう。
わからなくても必ず解答してください。本番でも空欄提出はありえません。テキストを読み飛ばしているので正答率は悪いでしょう。しかし自信を失う必要はありません。
ここからが重要です。回答後、答え合わせをしながら各設問の選択肢について「なぜ選択肢としてふさわしいのか」「ふさわしくないのか」を問題用紙の余白に記入していきます。
自分の言葉で記入するのがベストですが、わからなければ巻末の解説を参考にしてください。理解ができない場合はサブノートか公式テキストで調べましょう。
もしサブノートや公式テキストで理解ができない場合は、その分野の別の参考書が必要ということです。(公式テキストはある程度理解していないと内容が理解できないと思います。)
過去問演習の結果は試験攻略の資料になります。必ずどの問題を間違えたかを記録してください。Excelでまとめおくのが良いでしょう。さらに正答率(得点)と日付も記録しておきましょう。勉強が進むにつれて成績が良くなるのは励みになります。
知識の補強
過去問を2~3周もすれば、いつも間違う問題がはっきりとしてきます。それを下記の3つに分類しましょう。
- 用語暗記のみの問題・単純な計算問題
- 勉強すれば正解できそうな問題
- 勉強してもムリな気がする問題
1.用語暗記のみの問題・計算問題な問題
得点源になるため絶対に落とせません。用語の暗記はスマホアプリを使う、単語帳を作るなど自分にあった方法で絶対に覚えること。試験翌日に忘れても大丈夫です。
情報処理系の計算問題はITパスポートの試験対策本に誰でもわかる計算方法が載っています。
2.勉強すれば正解できそうな問題
費用対効果の検討は必要ですが、おすすテキストを参考にしてその分野の解説書や試験対策本を参考にするのが近道です。サブノートでは網羅されていない問題もあり、公式テキストでは0からの理解は難しいでしょう。
3.勉強してもムリな気がする問題
1.2.の対策で過去問80%以上の正答率があるなら3.の対策は不要です。試験は60%の正答率があれば合格です。万全を期するなら2.と同じ対策をしてください。但し、時間がかかる割には得点率が上がりにくです。
知識の定着
まだまだ過去問を使います。この頃になる問題を解くスピードが格段に上がっていることでしょう。消去法に頼ることなく正解を導くことを目標にします。すべての選択肢の説明ができるようになれば、試験当日の類似問題にも確実に対応できます。
問題を解く時に下記を分類をします。
- 自信を持って正答がわかる(消去法に頼らない)
- 消去法で正解を導いた
- 自信がない
1.自信を持って正答がわかる(消去法に頼らない)
これ以降勉強する必要はありません。試験直前に見直せば十分です。
2.消去法で正解を導いた
正誤にかかわらず復習をします。一歩踏み込んで1.にすれば合格へ近づきます。
3.自身がない
正誤にかかわらず復習をします。勘で選んだ
試験当日
暗記モノの最後の詰め込みをするか、何もせずリラックスして開始時刻を迎えるかはご自由にどうぞ。上記の対策を終えているなら、合格は間違いありません。
60分もしくは90分と短い時間の試験です。途中退室はせず、最後まで見直しをしましょう。わからなかった問題に神が降りてくるかもしれません。